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《ART LEAP 2018》第5回ミーティングレポート

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  • 2018.10.14
  • Text: 美術アシスタントA

10月3日(水)
第5回ミーティングは、展覧会のキーワードである「道具」をリサーチするため神戸市内の施設に伺いました。
まずは、新神戸駅近くにある竹中大工道具館。
1000点以上の大工道具や実物大模型などの資料が展示されている他、木工のワークショップも開催されています。

学芸員さんに案内していただきながら、大工道具をじっくり観察。

写真3点目にある墨つぼは、彫刻が施されていたり関西と関東で糸巻き部分の形が違っていたりするそうです。
墨つぼコレクターもいるんだとか。
元大工さんである技能員の方にも、仕事をする上で大切にしていたことや使う道具に関してなど様々なお話を伺いました。
最後には、実際に道具を使わせていただきました。
鉋で削った木が、木の種類によって全く違う香りがすることに一同驚きです。

その後は、兵庫港の方へ移動し、造船所の見学へ向かいました。
一軒目は鹿瀬造船さん。主に小型船舶の修理や整備を行っている造船所です。
ここでは、実際に船を修理している現場やその際に使用する道具を紹介していただきました。
海の上での作業のため、海水に触れてはいけないものが高い位置に設置されているのも特徴的です。

二軒目は、新神戸ドックさんへ。こちらも船舶修繕業を行う造船所。
いたるところに大小問わず大量の道具や機械が置かれています。
ここでも普段は滅多に入れない作業場を見せてもらったり、働いている方から道具の使い方を説明していただきました。

リサーチ終了後、「道具から職人の気持ちが伝わるようでぐっとくるものがあった」とエリカさん。
作家のお二人をはじめ私達スタッフにとっても刺激のある時間となりました。
ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました!
(美術アシスタントA)