育ち・ふれあうアートのまち」
の新開地アートひろば

新開地は、かつて大衆演劇から映画まで多種多様な文化が入り混じる神戸随一の興行街として栄え、神戸の都市文化を生み・育ててきました。新開地アートひろばは、アートの力を通じて、新開地をさらに活気あふれる街にしたいという想いから、平成8(1996)年に開館した神戸アートビレッジセンター(KAVC)を前身に、時代のニーズに合わせて、令和5(2023)年4月にリニューアルオープンした文化施設です。

  • ※「新開地アートビレッジ構想」について新開地のまちづくりの目標である「伝統と現代の遊びがあるまち・世代を超えて親しめる安心できるまち・いろんな人が住む新下町づくり」のなかで、新開地がかつてもっていた、文化・芸能の本拠地としてのイメージを、現代的な形で復活・発展させ、まち全体が神戸の文化創造の拠点になる「育ち・ふれあうアートのまち」にしていくことを目指して、平成3年に制定されました。

子どもをはじめとした
あらゆる世代の人々の交流による、
文化芸術の創造を目指して

新開地アートひろばは、「発表施設」「練習・制作施設」「無料開放スペース」の3つからなる複合文化施設です。リニューアルでは、特に子育て世代や若者をはじめ、多様な世代が日常的に利用できる新たな機能を新設しました。子どもから大人まで、あらゆる世代が交流する、開かれた「ひろば」となり、地域の文化活動拠点になることを目指して運営していきます。

また、複合文化施設の特徴を活かし、様々な人々が共に文化芸術に親しみ、楽しめる場を創造します。多彩なアーティストやクリエイター、次代を担う若手芸術家との協働にご期待ください!

施設概要

名称
新開地アートひろば
英語名称
Shinkaichi Community Center for Arts and Interaction
TEL
078-512-5500
FAX
078-512-5356
開館時間
10:00〜22:00
休館日
火曜日(祝日の場合は翌日に振替)
年末年始(12月28日〜1月4日)
敷地面積
1,938m2
延床面積
4,376m2
構造
鉄筋コンクリート造 地下1階から17階建てのうち、地下1階地上4階の各一部
開館
平成8(1996)年4月17日
神戸アートビレッジセンター(KAVC)としてオープン
令和5(2023)年4月1日
新開地アートひろば に名称変更
令和5(2023)年4月29日
新開地アートひろば としてリニューアルオープン
設置者
神戸市
指定管理者
公益財団法人神戸市民文化振興財団

館内設置作品について

The Schoolchild Umbrella/光の雨

[むかしの記憶から]

雲行きが怪しくなってきた。
「今だ!」弟と二人、庭で何本もの傘を開いて重ね、大きな傘ドームを作った。そしてその中へ入り込む。
静けさの中、まだ僅かだがドームに映るキラキラした光を、二人でワクワク眺めていた。
やがてポツポツ雨音が…気持ちはドキドキ…辺りはザワザワ…
「土砂降りだ!」突風とともに傘ドームは吹き飛ばされ、ハラハラ、ワイワイ、二人で家へと駆け出した。

傘を通して自然の気配というものを感じとっていた、幼少期の記憶から生まれた作品である。ここに集まる人々が、この作品からそれぞれの記憶を想起することができたなら、ここはさらに素敵な「ひろば」になると思う。
また、空間いっぱいに[ひらいた]黄色い傘と、それを通して透けて見える景色、それらが重なる事で生まれる[新たな色]は、施設ロゴマークのコンセプトと同じく「交流」や「化学反応」をイメージしている。

西村 正徳(にしむら・まさのり)
彫刻家
1967年8月8日生まれ
兵庫県三田市在住、愛知県小牧市出身
  • 荷重:28kg
  • 横幅:5.2m
  • 高さ:4.6m
  • 素材:
    黄色シート部/ターポリンメッシュシート
    主骨組み部/アルミニウム
    湾曲骨組み部/FRP
    傘手元部/アルミニウム
  • ※1F入口を入ってすぐ、頭上に設置しております。
  • ※開館時間中は、いつでも自由にご覧いただけます。