3月16日(土)にART LEAP 2018「道具とサーカス」の関連イベントとして開催した、出展作家のtuQmoによるワークショップ「道具と身体の関係性を探る」の様子をお届けします。
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参加してくださったのは年齢も職業もバラバラの男女3名。
それぞれ自己紹介を行ったあと池田さんからワークショップの主旨が説明されました。
今回のワークショップは、世の中に無数に存在する《道具》というものを考える上で、どういう切り口があるかをtuQmoが提案し実験するというもの。
キーワードとして挙げられたのは《身体図式》という言葉。
身体図式とは、自分の身体を脳がどう理解しているかということで、日常生活で道具を使うことにより日々変化していくのだそうです。
例えば箸で柔らかいものを掴んだ時、その柔らかさが箸先の感覚で分かるのは、箸先に自分の触覚が延長されているからではないかと池田さん。
道具は行為を手助けするものですが、少し変わった見方をすることで自分の身体感覚を延長するものという捉え方もできます。
池田さんの話を受け、ワークショップ前半は道具と身体について自らの体験や考えを話し合う時間となりました。
道具を用いたスポーツ(テニスや卓球など)は得意だけどそうでないもの(バスケやバレーなど)は苦手な人、逆に自分の五体以外に信頼を置けず道具を使うことが苦手という人、様々です。
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後半は実際に道具を用いて、人・道具・人という関係で動いてみることに。
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ロープを指先にかけてみたり、板を前後から押しながら歩いてみたり。
すべて複数人で行い、道具を介して他の人の力加減やバランスの取り方を感じます。
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即席でつくった道具も登場!
板に手のひらを重ね、バランスを取りながら歩いてみます。
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板三枚ではバランスが取りにくかったため四枚に増やしてみると、両端からかかる力加減が分かりやすくなってバランスが取りやすくなるという発見も。
最後に、この状態で地下から1階まで歩いてみました。階段に苦戦!
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「道具の定義を《便利なもの》というだけでなく《自分の感覚を延長するもの》とするなら、今回つくったものも道具と言える」という参加者の方の感想が印象的でした。
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あらゆる物事に対して「こうでなくてはいけない」という風に考えてしまいがちですが、少し視点を変えてみると身の回りにあるものが面白く見えてくるかもしれませんね。
一人一人が前のめりに参加してくださったおかげで、とても濃いワークショップになりました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
(アシスタントA)