ART LEAP 2019
神戸アートビレッジセンター(以下、KAVC)では、2018年より30代から40代の芸術家を対象とした公募プログラム「ART LEAP」を実施しています。
「ART LEAP」は、新たな表現の創造と意欲的な挑戦の舞台とし、経験を積んだ作家にとってステップアップの機会とすることを目指しています。また「ART LEAP」は、作家とKAVCスタッフが密に連携しながら展覧会を創り上げていくことが特徴です。
ここでは、2020年2月の展覧会までの制作過程をレポートで記録していきます。
ART LEAP 2019 では、月に1回程度作品制作の進捗や会場構成などのミーティングを行っています。
潘さんの神戸滞在後、作品や会場構成のプランなどを中心に、一進一退しながらミーティングを進めています!
10月7日(月)ミーティング
9月の神戸滞在の後、はじめてのミーティングです。
潘さんからは、滞在中から構想していた作品プランの進捗報告と、新たな作品プランが提案されました。
今回提案のあった作品プランは、主に神戸でのリサーチ活動がベースとなっています。
街歩きの道中に商店街で見かけた段ボールの山や、地下鉄の駅の路線図など、神戸での滞在中の中でふとした瞬間にインスピレーションを受けている印象がありました。
この日は、展覧会タイトルについても話が大きく前進しました。
展覧会タイトルは、それ自体が一つの作品のようなもので、作品プランと同じくリサーチ活動による体験が大きく影響しています。
潘さん曰く、「国際交流シェアハウスやどかり」での滞在の中に得たアイデアとのこと。
11月7日(木)ミーティング
前回に引き続き作品プランについて話し合いました。
前回のミーティングの時よりも、プランのディテールが固まってきています。
いよいよ制作に入るということもあり、作品の素材集めの一環として、11月中旬に再度潘さんが神戸で滞在することになりました。
これまでの作品プランは神戸でのリサーチ活動を中心とした内容でしたが、潘さんの実体験を元にしたアイデアも追加され、展覧会が徐々に潘さんの作家活動全体とつながってきているように感じました。
そして、展覧会タイトルは「いらっしゃいませようこそ」に決定しました!
展覧会タイトルが決まると「いよいよ!」という感じがします。広報物デザインの方向性も定まりそうです。
この日は、広報物のデザインや関連イベントの内容についても話し合いました。
関連イベントでは、たくさんの方にお越しいただけるような案を考えていますので、楽しみにしていてください!
次回は、神戸の滞在制作についてレポートします。
(文・写真 美術アシスタント 中川)