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ニューあそび場の創造vol.15「最終回だョ!新開地おばけひろば2025」

芸能ナイトin新開地おばけひろば

2025年8月23日(土)

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日本の「芸能」は、もともと神に捧げる歌や舞として祭りなどのハレの場で生まれました。
時を経て、伝統芸能から大衆芸能、民俗芸能へと発展し、悪疫退散・家内安全・商売繁盛・五穀豊穣など、さまざまな願いとともに、娯楽としても人々に親しまれてきました。
目に見えぬ神々への奉納、語り継がれる物語、精霊を迎え送り出す風習――多様な役割を担いながら、現代にもその姿を残す「芸能」を、一日限りの特別なパフォーマンス公演としてお届けします!

日時
8月23日(土)  14:00~/18:00~
※開演の45分前受付開始・30分前開場
※自由席(当日受付順 入場整理券配布)
※上演時間は各回100分予定

会場
新開地アートひろば 2F・ホール

料金
大人 前売2,000円/当日2,500円
20歳以下 前売当日共500円
※保護者同伴で膝上のお子様に限り無料

定員
各回100名

お申込み方法
専用予約フォーム、またはお電話でお申込みください。

ラインナップ


「ゑびすショー!!」目黑大路(ゑびす大黒座)

「ゑびす舞」は、全国各地で伝えられている予祝芸能。その年の大漁を予め祝うというもの。「ゑびすショー‼」は、その日本に伝わる「ゑびす舞」をモチーフにした面白おかしい出し物。ゑべっさんに祝ってもらって、願いを叶えましょう‼



篠笛演奏~日本の古き良き旋律~  わらべうた/唱歌/民謡/お囃子
篠笛麻の会なづさね(倉内麻由子、倉内大輝)

日本の横笛・篠笛(しのぶえ)。古くから日本で親しまれている旋律を、日本を始め世界20ヵ国で演奏してきました。無邪気で素朴な遊び歌に聞こえる「わらべうた」ですが、実はその歌詞には不気味で恐ろしい意味が隠されていることがあります。子どもたちが何気なく口ずさむ中に、時には死や怨念、迷い込んだ魂の物語が織り込まれているのです。わらべうたは遊びの中に潜む恐怖を秘めた、奥深い日本の伝承なのです。今回は、わらべうたに加え、民謡・お囃子・唱歌を篠笛と太鼓で篠笛 麻の会なづさねが演奏致します。新開地おばけひろばで日本の古き良き旋律をお楽しみください。


「江州音頭」中西レモン・すずめのティアーズ・新開地舞踊歌劇団

旧近江国(現在の滋賀県)下に幕末から明治初年までには創出されていたとされる盆踊り口説・江州音頭(八日市祭文音頭)。山伏由来の祭文(さいもん)という語りの芸能が取り入れられることで独自の盆踊り唄として、また語りの芸能として、近畿地方を中心に今日まで広く楽しまれてきました。その広がりは近江商人や小屋掛けの興行が大きな役割を果たしたと考えられています。明治の西南戦争の頃、人と物資の集まった神戸にも、この音頭を楽しむ稽古場ができたという話もあります。昨年に引き続き音頭との縁浅からぬこの神戸の地で、大阪北河内で発展した桜川唯丸流の江州音頭を、中西レモンとすずめのティアーズがご紹介いたします。不思議な踊り手と共に踊りの輪をお楽しみいただけますと幸甚です。


14:00 石見神楽「八幡」篠山神楽社中

武勇の神、八幡宮の祭神である八幡麻呂を讃える演目です。九州宇佐八幡宮に祀られている八幡麻呂という神様が、異国から飛来した第六天の悪魔王が人々をつぎつぎと殺害しているのを聞き、神通の弓、方便の矢をもって退治します。正義(神)対、悪(鬼)。石見神楽の代表的な展開の神楽です。


18:00 石見神楽「大蛇」篠山神楽社中

高天原を追われた須佐之男命(すさのおのみこと)が出雲の国 斐の川(斐伊川)にさしかかると、嘆き悲しむ老夫婦と稲田姫に出会います。理由を尋ねると、八岐(やまた)の大蛇が毎年現れ、既に7人の娘が攫われ、残ったこの稲田姫もやがてその大蛇に攫(さら)われてしまうと言いました。一計を案じた須佐之男命は、種々の木の実で醸した毒酒を飲ませ酔ったところを退治します。そのとき、大蛇の尾から出た剣を『天の村雲の剣』(あめのむらくものつるぎ)と名づけ、天照大御神(あまてらすおおみかみ)に捧げ、稲田姫と結ばれます。

※篠山神楽社中による石見神楽は公演毎に演目が変わります、予めご了承ください

〈プロフィール〉


目黑大路(めぐろ・だいぢ)
舞踏家・振付家・芸能者。元藤燁子に師事。2001~2003年、アスベスト館の作品に出演。
2003年~2010年、舞踏家 室伏鴻が主宰するKo&Edge Co.に参加。2016年、旅回り一座ゑびす大黑座を立ち上げ、様々な地域で巡業を行う。洋の東西を問わず、様々な文化を折衷した出し物を興行。 2018年より、学生や様々な地域の住民と、地域社会が抱える問題を題材に「舞踏ミュージカル」の創作を行っている。平成22年度 文化庁新進芸術家海外研修派遣制度研修員。

写真:スズキマサミ
中西レモン(なかにし・れもん)(初代桜川唯丸流江州音頭)
絵画展『掛唄』(2002年)。ダンス・パフォーマンスに関する上演企画『畳半畳』(2004~2014年)。初代桜川唯丸江州音頭通信講座・モノガタリ宇宙の会世話人(2015年~)。絵画勉強会・懐烟画譜(高村健志と共催2016年~)。瓦版などで流布した庶民の歌本等を読む勉強会「庶民の芸能を読む会」(2017年~)。編集『インタビュー・資料集 豊島の盆踊り音頭』(2014年 てしまのまど)。音源CD『ひなのいえづと』(2022年DAYASA!Records)、LP『ODORI ONDO』(2023年 OUT ONE DISC)。


すずめのティアーズ
ブルガリアをはじめとするバルカン地方の民謡を歌う 佐藤みゆき(ヴォーカル、カヴァル)とDOYASA! Recordsを主宰するシンガーソングライター 、あがさ(ヴォーカル、ガットギター、フレームドラム)によるユニット。ともに「初代桜川唯丸江州音頭通信講座モノガタリ宇宙の会」にて江州音頭を学ぶ。
江州音頭を2声のハーモニーで歌う「ポリフォニー江州音頭」ほか、日本や諸外国の民謡をポリフォニーで歌っている。
2024年3月、1stアルバム「Sparrow’s Arrows Fly so High」をDOYASA! Recordsよりリリース。
国内外のメディアにて広く取り上げられ高い評価を受ける。同アルバムがミュージックマガジン特集「ベスト・アルバム2024」にて歌謡曲/J-POP部門第一位。


篠笛麻の会なづさね(しのぶえ・あさのかい・なづさね)
倉内麻由子・倉内大輝による篠笛演奏
〝 なづさね ″とは
~ 古語の【なづさふ】なれ親しむ ~
より慣れ親しんだ音〝 なづさね ″
日本人が古くから親しんでいる、わらべうた・唱歌・民謡・お囃子などを篠笛で演奏。
神社やお寺、日本庭園など様々な場所で演奏活動を実施。
地球一周演奏旅行として、23ヵ国で現地の方に向けて演奏。
篠笛麻の会として関西と鹿児島で篠笛教室を開講中。


篠山神楽社中(ささやま・かぐらしゃちゅう)
伝統芸能「石見神楽」を披露するために丹波篠山で結成する。
「石見神楽」は激しい舞と太鼓や笛、手拍子を用いた軽快なお囃子や金糸銀糸を織り込んだ豪華絢爛な衣装が特徴で、神話などを題材とした演目は早変わりや煙幕が使用されるなどの演芸性が高く、多くの観客を圧倒する迫力がある。


新開地舞踊歌劇団(しんかいち・ぶよう・かげきだん)
下は11才から上は70代までプロ・アマ混在した多彩なメンバーで構成され、”地域に開かれた芸術”を体現し、2018年の結成以来ダンスを心から楽しむメンバーを募り活動を続ける。新開地の名物として親しまれてきた経験を活かし、多彩なメンバーによる自由な表現活動の場作りを目的に、傾く(カブく)姿を披露する。