神戸アートビレッジセンター(KAVC)時代から続く、高校生のための演劇ワークショップ「Go! Go! High School Project (通称:ゴーハイ)」。2009年からスタートした企画も、気が付けば15年という月日が流れ、たくさんの卒業生が巣立っていきました。安住の地の劇団員、私道かぴもその一人。
今回は、ニューあそび場の創造2024年2月「ライトシティー」関連企画の一つとして、2009年にゴーハイに参加し、現在も演劇活動を続ける私道かぴの司会のもと、ゴーハイの卒業生や現役高校生とともに、その後の演劇との関わり方の変化や、ゴーハイ参加者にとって「Go! Go! High School Project とはなんだったのか」座談会形式で対話しました!
Go! Go! High School Project(ゴーハイ)とは…?
「新開地アートひろば」の前身である「神戸アートビレッジセンター(KAVC)」が、2009年より開催してきた高校生のための演劇ワークショップです。
スタートした当時から変わらないのは、毎年夏休みの期間を使い、学校の枠を越えて出会った高校生たちが一本の芝居を作り上げること。
演劇に興味がある高校生であれば、全く経験がなくても大丈夫!
プロの演出家の指導のもと、皆さんが今まで過ごしてきた中で感じた”思い”や”考え”を、表現することにチャレンジしています。
登壇者は、総勢12人!
座談会「ゴーハイからX年、みんな何してた?」
日時:2024年2月10日(土)13:30~
司会:私道かぴ
登壇者:レミ、やよい、あいる、ワタムート、たいぞう、ちゃんまお、紅しょうが、かっつん、かな、きら、クルミ
座談会の登壇者は、私道さんを含めて12名という大所帯!
2009年~2023年までの数多くいる参加者の中から
・卒業後も演劇を続けている人
・演劇を観る側に回った人
・会社で働いている人
・音楽・映像・美術などいろんな道に進んだ人
・別の立場で演劇に関わっている人
・現役の大学生・高校生
・神戸ではない場所で活動している人
など、様々な背景をもったメンバーに集まっていただきました。
座談会を始めるまでに、登壇者メンバーで一度顔合わせとアイスブレイクタイム。
卒業してから1度も会っていなかったり、直接関わってはいなかったけど、間接的にお互いを知っていたなど、長い年月を感じつつも、今も変わらないメンバーに懐かしさを覚えながら、それぞれがどういう人なのかお話しました。
緊張がほぐれてきたタイミングで、座談会もスタートの時間に…!
有難いことに、20名以上のお客さんが参加してくれました。
お客さんの中には、ゴーハイ卒業生はもちろん、卒業後は、新開地アートひろば(旧名称:神戸アートビレッジセンター)と疎遠になってい待っていたメンバーや、現役の高校生、「安住の地」のファンの方も来てくれました!
まずは、それぞれの自己紹介から
ゴーハイネームの由来、出身高校、いつ参加したのか、ゴーハイに参加したきっかけと、私道さんが気になるところを聞きつつ、和やかに時折笑いも入りながら進んでいきました。
ゴーハイネームとは…?
Go! Go! High School Project (ゴーハイ)の中で、みんなで呼び合うあだ名のこと。
自分の好きなものからつけたり、本名のままだったり、高校の先輩のインスピレーションでつけられたり…。
ゴーハイの魅力や、ゴーハイの思い出
時代が変われば、参加する高校生の性質も変わる。
ナビゲーターが変われば、作品や稽古方法も変わる。
それでも、ずっと変わらないのは、部活動だけでは経験が出来ない人と人との関係であったり、自分が見ている景色とは別の景色を見ている人たちとの出会い。短い期間だからこそ、出せる全力と挑戦。
登壇者に今も根付いている熱い気持ちを語っていただきました。
世代の違いにまたしても笑いが…!
ゴーハイを卒業してから、何してた?
ゴーハイが終わってまだ半年の現役の高校生が「進路どうしようか・演劇とどう関われるかを考えている」という悩みから、先輩たちから高校生に向けたお悩み相談会になりました!
「いろんなことした方がいい、若いから!悩む前に、いろんなことした方がいい。」
そう伝えたのは2009年・2010年に参加した先輩だった。
登壇者全員が、進路に悩むこと共感。
ゴーハイを経て、自分が進みたいと思った未来が変わった人や、高校の時から決めた道を貫き通した人、決意があったからこそ全力で演劇に向き合っていた人、様々なお話を聞けました。
「この歳でも進路に迷うので、人間生きていたらなんとかなる。」
2011年に参加した先輩は、力強くアドバイスした。
ナビゲーターからのコメントも!
2009年に担当してくれた「TAKE IT EASY!」の清水かおりさん、2010年~2019年まで担当してくれた大塚雅史さん、2019年~現在にいたるまで担当してくれているF.Oペレイラ宏一朗さんから、三者三様のコメントいただき、登壇者や参加者の皆さんに向けて代読しました!
最後に…
ゴーハイで得た経験が、人生の軸になるくらいかけがえのない経験が、大切なものなのだと、無くしてはいけないのだと、どれだけ時代が変わってもそこだけは変わってはいけないと、参加者・ナビゲーター・スタッフ全ての人の熱い思いがあって、15年という長い間ずっと開催することが出来たと私は思います。
これから、5年後10年後15年後も変わらず開催し続けて、卒業生のホームであり続けるためにも、次の世代にバトンをつないでいきたいと思います。
これからも、「神戸アートビレッジセンター」改め「新開地アートひろば」をよろしくお願いいたします。