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ニューあそび場の創造 2023年9月「新開地解開新所」

「ロケ地探訪」潜入記

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  • 2024.2.28
  • Text: 新開地アートひろば 新開地解開新所 担当スタッフ

スタッフによる、「新開地解開新所」まちあるきツアーレポート

新開地アートひろばでは、2023年4月より、施設全体を『あそび場』として捉え、毎月多彩なジャンルのアーティストと協働して、「あそべる作品」や「あそべる空間」を創造する、年間シリーズ企画「ニューあそび場の創造」開催しています。

9月の「ニューあそび場の創造」では、「新開地解開新所」と題して、新開地をリサーチするプロジェクトを始動させました。四半世紀以上、新開地の文化施設として在り続けたKAVCからリニューアルした、新開地アートひろばが、子どもから大人まで、あらゆる世代が交流する、開かれた「ひろば」になることを目指していく上で、新開地を改めてリサーチする機会を設け、まちの魅了を知り・伝えていけるプログラムを目指しています。

今回のプロジェクトで紐解いていくエリアは、新開地を語る上では欠かせない、北は菊水町から南は東川崎町までを占める「旧湊川」。まちを歩くことで見えてくる発見の数々、知らなかった事象、面白い小話は、好奇心と興味を刺激する「あそび」へと繋がっていきます。

「新開地解開新所」の中では、まちあるきの達人たちによる”まちあるきツアー”を開催しました。
このツアーに同行した、新開地アートひろばのスタッフによるレポートを公開します。

「ロケ地探訪潜入記」

2023年9月14日(日)に開催した「新開地解開新所」の企画のひとつ、「ロケ地探訪」では、案内人に神戸フィルムオフィスの松下麻理さんを迎え、新開地・湊川周辺で撮影された映画のレクチャーを受けたあとに、実際にその場所へと足を運ぶ、5時間のまちあるきを行いました!

まず始めに、参加者のみなさまと自己紹介をした後、レクチャーへと移ります。

レクチャーでは、「寄生獣」や「罪の声」、「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」など、新開地・湊川周辺で撮影のあった映画・ドラマやCMをたくさん紹介していただきました。

神戸は山と海も近く、人も程よい多さで、まさにロケ地にぴったりの場所だそうです。実は、神戸がロケ地なのに、物語の舞台は神戸ではないことも多いんだとか。

2時間の楽しいレクチャーを終えたあとは、お昼休憩へ。 各自で新開地グルメを楽しみながら、ウォーキングの力を蓄えます。

腹ごしらえを終えたあとは、みんなでまちへと繰り出します。
新開地アートひろばを出て、目指すは今回のまちあるきのゴール地「湊川隧道」!

※写真は都合により一部加工を行っております。

道中ではフリップを手に、みんなでロケ地に思いを馳せていきます。
天気にも恵まれ、松下さんの撮影裏話などを聞きながら、どんどんと北上。
上の写真では、聚楽館ビルの横でテレビロケと同じ場所に立ち、旧湊川の謎へと迫っています。

※写真は都合により一部加工しています。

「割烹 大力」さんは、ランチが特に人気のお店!映画「罪の声」では、ロケ地として撮影されていたそうです。映画内では入口の看板に粋な工夫がされているとか。
入口の佇まいから、渋くてとても素敵な雰囲気です。映画を観てから、ご飯を食べに行くのも楽しそうです。

「割烹 大力」さんを見終えたあとは、新開地商店街の急こう配な坂をどんどんと上り、湊川公園へ。

今の湊川公園は、緑と芝生で広く感じますが、かつては川がここを流れていたという想像もつかない歴史があります。川を埋め立てた後は、集落のようになったり、神戸タワーが建ったりと、川が無くなってからも独自の発展を続けています。
今は兵庫区役所と、その前に建つふわふわドームが印象的ですよね。

湊川公園の下にある「パルシネマしんこうえん」さんは、今も二本立て上映を行う名画座です。最近では、オールナイト上映のクセのあるラインナップなどでSNSでも話題です!

ここでは、大和ハウスのCMやドラマ・映画「心の傷を癒すということ」などの撮影が行われました。
ロケ撮影時にいただいたサインを支配人の小山岳志さんに紹介いただき、パルしん名物でもある映画上映前の前口上も見学させていただきました。

流れるように聞き心地の良い小山さんの前口上を、楽しみにきているお客さんも多いそうです。

その後は、再び湊川隧道を目指して、湊川公園から東山商店街へとひた歩いていきます。

上の写真の風景は、映画「すずめの戸締り」に出てくるそうです。兵庫県は阪神淡路大震災の被災地ということもあり、本映画では兵庫の様々な風景がアニメーションとして描き出されています。
新神戸駅や二宮商店街が聖地巡礼スポットとして人気ですが、新開地・湊川の近くに来た際は、ぜひ東山商店街も訪れてみてください。

また、そのすぐ隣にあった、解体されてしまった市営東山住宅では、「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」の撮影が行われたそうです。 すでに解体が決まっている建物などは、派手なアクションシーンをするには好条件とのことで、松下さんも神戸の住宅事情には常に目を光らせているのだとか。

東山商店街名物のレモン水・冷やし飴で喉を潤しつつ、カンカン照りの暑さの中、湊川隧道へと歩いていきます。
イベント当日は、9月の中でも特段暑い日で、タオル・帽子のありがたさを痛感しました。

※写真は都合により一部加工しています。

川の流れに沿って歩いていると、ようやく湊川隧道前に!

少し手前にある広めの歩道で、最後の作品紹介がありました。
湊川隧道は、「新宿インシデント」や「クローズ ZERO」、最近のドラマでは「探偵ロマンス」の撮影地として使われました。

登録有形文化財である湊川隧道は、毎月1回の一般公開日があり、その時にしか中に入れないレアなスポットです。さらに!年に一度、湊川隧道を通り抜けるイベントもあります。
ロケ地探訪を開催した日は、湊川隧道の見学日!

作品紹介の後は自由解散となり、みなさん湊川隧道の中へと吸い込まれていきます。
私ももちろん中へと潜入。

なんともいえない幻想さがある、湊川隧道の中。
先が見えない圧巻の景色は、いつまでも目を惹きつけます。
中は涼しく、天然のクーラーのよう・・・一涼みにはぴったりです。

こうして、今回の「ロケ地探訪」は無事終わりを迎えました。これからも、新開地・湊川が様々な作品のロケ地になりますように!

ご参加・ご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。