スタッフによる、「新開地解開新所」まちあるきツアーレポート
新開地アートひろばでは、2023年4月より、施設全体を『あそび場』として捉え、毎月多彩なジャンルのアーティストと協働して、「あそべる作品」や「あそべる空間」を創造する、年間シリーズ企画「ニューあそび場の創造」開催しています。
9月の「ニューあそび場の創造」では、「新開地解開新所」と題して、新開地をリサーチするプロジェクトを始動させました。四半世紀以上、新開地の文化施設として在り続けたKAVCからリニューアルした、新開地アートひろばが、子どもから大人まで、あらゆる世代が交流する、開かれた「ひろば」になることを目指していく上で、新開地を改めてリサーチする機会を設け、まちの魅了を知り・伝えていけるプログラムを目指しています。
今回のプロジェクトで紐解いていくエリアは、新開地を語る上では欠かせない、北は菊水町から南は東川崎町までを占める「旧湊川」。まちを歩くことで見えてくる発見の数々、知らなかった事象、面白い小話は、好奇心と興味を刺激する「あそび」へと繋がっていきます。
「新開地解開新所」の中では、まちあるきの達人たちによる”まちあるきツアー”を開催しました。
このツアーに同行した、新開地アートひろばのスタッフによるレポートを公開します。
新開地解開新所「角打ち」探訪記
2023年9月7日(木)に「ニューあそび場の創造」9月「新開地解開新所|しんかいちかいかいしんしょ」のレクチャーイベント「角打ち巡礼」が開催されました!
神戸の下町文化の巨匠、芝田真督さんを案内人に迎えて、素人にはハードル高めの「角打ち」の洗礼を受けるまちあるきです。今回のラインナップでいち早く定員に達した大人気企画がスタートです!
芝田さんの秘蔵コレクション資料を交え、約90分に渡り角打ちのいろはを教わりました。
神戸における角打ちから紐解く下町文化を予習した後、参加者は町へ繰り出します。
人数が多かったので2チームに分かれて行くことに。(西脇酒店さんとリカー&フーズむらかみさん)
西脇酒店チームは、「新開地解開新所」企画・監修の森本アリさんのアテンドと共に進み、路地から大通りを右へ左へ、公園も横断します。
土地勘がなければ一人では帰れない巡礼に心がザワザワすると見たことのある風景が。
普段何気なく通っている場所、こんなところに角打ちが出来るお店があるなんて。
それもそう、私たちがついた時間はギリギリ営業時間前。
店内も薄暗く、お店の人に声をかけると照明をつけ、空調を入れてくれました。
JR兵庫駅の北側、遊歩道を上がっていくと道中の左手にある西脇酒店さん。
「角打ち」という若い世代にはあまり馴染みのない大衆的な匂いのするワード。
興味はありつつもなかなか敷居が高いと感じてしまう(そもそも知らない)いわゆる穴場という感覚。
入り口をくぐると店内はTHE角打ちというイメージ通りの光景が広がっていた。
各々が好きな飲み物を冷蔵庫から取り、手渡されたコップにお酒を注ぐ。
みんなの飲み物が揃ったら乾杯!机を囲みながら飲むと自然と距離が近くなり、話が進みます。
滞在は時間にすると40分程度でしたが、とても新鮮な体験が出来ました。
個人的にも、また行ってみたいと思える素敵な場所でした。
ご協力、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。