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ニューあそび場の創造 2023年9月「新開地解開新所」

「勝手にまち探訪 番外編 旧湊川を探る」を振り返る

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  • 2023.11.10
  • Text: 新開地アートひろば 総務スタッフ

スタッフによる、「新開地解開新所」まちあるきツアーレポート

新開地アートひろばでは、2023年4月より、施設全体を『あそび場』として捉え、毎月多彩なジャンルのアーティストと協働して、「あそべる作品」や「あそべる空間」を創造する、年間シリーズ企画「ニューあそび場の創造」開催しています。

9月の「ニューあそび場の創造」では、「新開地解開新所」と題して、新開地をリサーチするプロジェクトを始動させました。四半世紀以上、新開地の文化施設として在り続けたKAVCからリニューアルした、新開地アートひろばが、子どもから大人まで、あらゆる世代が交流する、開かれた「ひろば」になることを目指していく上で、新開地を改めてリサーチする機会を設け、まちの魅了を知り・伝えていけるプログラムを目指しています。

今回のプロジェクトで紐解いていくエリアは、新開地を語る上では欠かせない、北は菊水町から南は東川崎町までを占める「旧湊川」。まちを歩くことで見えてくる発見の数々、知らなかった事象、面白い小話は、好奇心と興味を刺激する「あそび」へと繋がっていきます。

「新開地解開新所」の中では、まちあるきの達人たちによる”まちあるきツアー”を開催しました。
このツアーに同行した、新開地アートひろばのスタッフによるレポートを公開します。

「勝手にまち探訪 番外編 旧湊川を探る」を振り返る

2023年9月2日に開催された、かつて新開地を流れていた湊川、正式には旧湊川を歩いて巡るツアーは、高低差に着目したり、地形図を見比べたりと、さながらブラタモリの新開地版に参加したような、充実したまちあるきでした。

まずはじめに、自己紹介を全員で行い、旧湊川や新開地の成り立ちについて案内人の松村真人さんよりレクチャーを受けました。
旧湊川の貴重な写真を見ながら、まちあるきへの期待感を募らせます。

レクチャーを受けた後は、新開地アートひろばから旧湊川の上流へと皆で辿って行きます。

現役の湊川(新湊川)に対して、旧湊川が流れていた地区では、人が生み出した天井川の地形に適応しながら繁栄し、衰退しながらも、その趣を今度は街の魅力として取り入れつつもある、独特の文化が形成されており、いつかNHK版旧湊川探訪が期待されるほどです。

湊川(石井川(左)と天王谷川(右)の合流地点)。

合流地点を見た後は、旧湊川の下流に向かって坂を下りていきます。
「ミナエンタウン」や「パークタウン」は、まるでダンジョンのように地下と地上を結んでおり、
かつての天井川の高低差をダイレクトに感じられます。

夕方に、ついに旧湊川の下流部へとたどり着きました。
ここで10:00~17:00に渡る、充実のまちあるきは終了です。

今回のイベントは、「まちあるき×ディープな新開地=地に足のついたテーマパーク」と表現できるほど、大人の好奇心をくすぐる、新開地の魅力再発見のワークショップとなりました。

ご協力、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。