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《みんなの学美場》「炭とパンで絵を描こう!」ワークショップレポート

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  • 2018.2.5
  • Text: KAVCアシスタントH.A

明石、神戸、阪神間の美術館や博物館等12施設が連携し、ミュージアムを活用した教育の可能性について考える活動を行うミュージアムエデュケーション研究会「みんなの学美場」。
神戸アートビレッジセンターではアーティストの野原万里絵さんを講師に迎え、美術館や文化施設での教育活動に興味のある方を対象にワークショップ「炭とパンで絵を描こう!」を開催しました。

まず参加者の皆さんには、木炭で足元が汚れないように新聞紙とカラーテープを使って靴を作っていただきました。

野原さんから制作方法のレクチャーや、使う画材について詳しくお話いただいた後は、
野原さんが集めた新開地の「かたち」の型紙を使って炭で絵を描く練習をしました。

木炭粉をパフにつけて型紙の上からステンシルのように描いたり、広げた木炭粉の上に型紙を置いてパンや消しゴムで擦って消したり。
擦り方を工夫するとグラデーションも描けるそうです。

練習の後はいよいよキャンバスの上へ!
好きな型紙を選び思い思いに描いていきます。

途中、溜まった木炭粉を外に出すためキャンバスを傾けると落ちていく木炭粉が模様に重なり、新しい模様ができました。

皆さん夢中で描きすすめ、大きな絵が完成しました。

最後は参加者の皆さんと作品を鑑賞しながらワークショップの感想やご意見をうかがいました。

型紙を見て「これは新開地のどこの部分だろう?」とその地域を改めて思い浮かべたり、複数人で描くことで思いもしなかった模様ができたり、簡単にできるのにやり始めるととても奥の深いワークショップだったという声を多く聞きました。
子ども同士のコミュニケーションツールになるのではないか、小学校や幼稚園でこのようなワークショップを行う場合に画材や時間設定はどうすればよいかなど、教育機関で働いている参加者の方ならではの意見交換も。
今回制作した作品は、野原さんが仕上げた後、3月10日(土)に開催する子供向けワークショップ「炭とパンで絵を描こう! for キッズ」の成果作品とともに、3月11日(日)から3月21日(水・祝)までKAVCギャラリーで展示されます。
街の「かたち」から生まれる新たな表現をお楽しみいただけましたら幸いです。
ワークショップ「炭とパンで絵を描こう! for キッズ」は、現在参加者募集中です!
皆さまのご参加お待ちしています!
(KAVCアシスタントH.A)

【参加者募集中】
ワークショップ「炭とパンで絵を描こう! for キッズ」
日時:2018年3月10日(土)10:00-12:00
場所:神戸アートビレッジセンター 1F
講師:野原万里絵
定員:10名
参加費:500円
https://www.kavc.or.jp/events/2041/

【展覧会情報】
野原万里絵ワークショップ成果展「モノクロームレクリエーション」
会期:2018年3月11日(日)−3月21日(水・祝) 12:00-19:00
会場:神戸アートビレッジセンター 1F KAVCギャラリー
入場:無料