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KAVCシネマ 特集上映

「映像で観る世界の舞台芸術特集」

2022年2月5日(土)13日(日)

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関西演劇をはじめ、世界の有名な劇場で上演された最高峰の舞台芸術を映像に収めた作品を特集上映します。

ウィーン国立歌劇場2020 in CINEMA『トスカ』

ウィーン国立歌劇場 『トスカ』
上演日時:2020年12月
会場:ウィーン国立歌劇場

オペラの殿堂ウィーン国立歌劇場の公演が、日本初の劇場公開!
不朽の名作「トスカ」を、オペラの女王アンナ・ネトレプコが熱演!
スカラ座、メトロポリタン歌劇場と共に、世界三大歌劇場の一つであり、最高峰のオペラ座と謳われるウィーン国立歌劇場。世界でも最大のレパートリーを誇り、9月から6月のシーズン中は、50以上の演目が、毎日日替わりで行われ、その数は300回を越える。2013年よりライブストリーミングサービスを行っているが、今回、日本の映画館に待望の初上陸。
演目は、2020年12月に上演された『トスカ』。作曲家プッチーニの大傑作であり、同劇場で600回以上、上演されている不朽の名作である。主演のトスカを演じたのは、オペラ界の女王、アンナ・ネトレプコ。嫉妬深く、感情豊かなトスカを熱演し、名曲『歌に生き、恋に生き、』では、圧倒的な演技力と歌声を、劇場に轟かせた。トスカの恋人役のカヴァラドッシ役には、ネトレプコの実の夫でもあるユシフ・エイヴァゾフ。トスカと違い、気弱で繊細な役を好演し、終盤の見どころである名アリア『星は光りぬ』 では、悲壮感に満ちた見事な歌声を響かせた。ネトレプコとエイヴァゾフによる、ぴったりと息の合った二重奏にも注目だ。

©Wiener Staatsoper / Michael Pöhn

維新派『トワイライト』

維新派『トワイライト』
上演日程:2015年9月19日(土)〜27日(日)
上演場所:奈良県曽爾村健民運動場

[Story]
伊勢をめざす旅に出た少年ワタル。奈良の山中で道に迷ったワタルは、不思議な生き物を見ます。
導かれるままに辿りついた曽爾村で、ハルという腕白な子どもに出会います。2人は、村祭りで一緒に獅子舞を見たり、
雨の中、秘密の洞窟を探検したり、ワタルは迷子になっていたことも忘れ、ハルと村中を巡ります。
彼らを傍で静かに見つめているのは、成長して曽爾村を再び訪れたワタルです。
成長した彼もまた人生の岐路に立っていました・・・。

[Note]
奈良県曽爾村は、奈良と三重の県境に位置する自然豊かな村で、約3.500㎡のグラウンドに現れた劇場。
刻一刻と移りゆく空の色と、山々を背景にした舞台、そこで演じる40名以上の出演者が見せる演技は、
どの瞬間も同じ表情を見せない“一回性の演劇”を体現した作品です。本編では、村の歴史や、
口承による300年の伝統を持つ舞いを作品に取り入れ、この曽爾村で上演することが重要な作品となりました。
村の内外から集めた1000足の靴が、時間の流れを暗示しており、効果的な演出がされていました。
公演中は雨の日や、月も星も雲に隠れた真っ暗な日もありましたが、千秋楽は見事な満月でした。

(写真:井上 嘉和)

劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season月《下弦の月》 

劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season月《下弦の月》 

敵は関東髑髏党・鉄機兵二万。闇に浮かぶ妖しき月よ。我らに無敵の力を与えよ!
劇団☆新感線としても初挑戦となる2つのチームが交互に上演を行うダブルチーム制を導入した『髑髏城の七人』Season月。
演劇界をこれから背負っていくであろうキラ星のごとき若手注目株を中心に小劇場出身の通好みの俳優も顔を揃える絶妙なキャスティング!

“下弦の月”チームには宮野真守、鈴木拡樹、廣瀬智紀、木村了、松岡広大、羽野晶紀、千葉哲也が出演。

これまで以上にフレッシュな顔ぶれが揃い、見応え十分の『髑髏城の七人』が誕生いたします!

◎「上海国際映画祭2019」International Panorama部門に選出!

©TBS/ヴィレッヂ

劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season月《上弦の月》

劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season月《上弦の月》

敵は関東髑髏党・鉄機兵二万。闇に浮かぶ妖しき月よ。我らに無敵の力を与えよ!
劇団☆新感線としても初挑戦となる2つのチームが交互に上演を行うダブルチーム制を導入した『髑髏城の七人』Season月。
演劇界をこれから背負っていくであろうキラ星のごとき若手注目株を中心に小劇場出身の通好みの俳優も顔を揃える絶妙なキャスティング!
“上弦の月”チームには福士蒼汰、早乙女太一、三浦翔平、須賀健太、平間壮一、高田聖子、渡辺いっけいが出演。
これまで以上にフレッシュな顔ぶれが揃い、見応え十分の『髑髏城の七人』が誕生いたします!

©TBS/ヴィレッヂ

パリ・オペラ座 バレエシネマ『眠れる森の美女』

パリ・オペラ座バレエ『眠れる森の美女』
パリ・オペラ座での上演日:2013年12月16日

見どころ:
『白鳥の湖』『くるみ割り人形』と並ぶチャイコフスキーの三大バレエの一つであり、壮麗でスケールの大きなグランド・バレエとして他の追随を許さない古典バレエの傑作。

1890年にサンクトペテルブルグのマリインスキー劇場で初演。作曲家チャイコフスキーと振付家マリウス・プティパが緊密に連携し創り上げた。ルドルフ・ヌレエフはロシア・バレエの栄光を象徴するこの究極の大作に取り組み、1966年にミラノ・スカラ座バレエのために自身の版を創作。その後も世界各地のバレエ団で少しずつ変更を加えながら上演したが、パリ・オペラ座バレエで1989年に5回目の再構築を行った。

ヌレエフ自身の高度な技術を最大限に見せるために、王子の踊りが通常踊られている版よりも多い。特に2幕では、まだ見ぬオーロラとの愛を求める想いと王子の憂いが合わさった、美しいヴァイオリンのカデンツァに合わせた長くロマンティックで高難度のソロが印象的で、本作では現在のパリ・オペラ座で最高のテクニックを誇るマチアス・エイマンが輝かしくもエレガントに踊っている。善と悪という世界の二元性を象徴するリラの精とカラボスは、踊らない役で両方とも女性ダンサーが踊る。

オーロラ姫の16歳の誕生日に求婚者たちに出会う“ローズ・アダージオ”はバレリーナにとっては挑戦となる名場面。お姫様そのものの愛らしい容姿、アラベスクの美しいクラシック・バレリーナ、ミリアム・ウルド=ブラームは、初々しくも緊張感あふれる難しいバランスを決めて、16歳の無垢な少女の生き生きとした闊達さも見せてくれる。

プロローグの妖精たちのヴァリエーション、2幕の幻影のシーンの幻想的なコール・ド・バレエは、これぞ世界最高峰のパリ・オペラ座バレエならではの美しさ。

100年を経てオーロラが目覚めたのちの3幕の結婚式では、おとぎ話の登場人物たちがお祝いに駆けつけて楽しいディヴェルティスマンを披露。やはり超絶技巧を誇るヴァランティーヌ・コラサントとフランソワ・アリュの空を飛んでいきそうな青い鳥のパ・ド・ドゥには興奮させられ、フランス王室を象徴する、華麗そのもののオーロラと王子のグラン・パ・ド・ドゥで多幸感は頂点に達する。

16歳の無邪気なお姫様から、2幕の幻影として現れる憂愁に満ちて高貴な姿、そしてデジレ王子に出会って結ばれた幸福感に包まれ、威厳を湛えた歓びあふれる王女と、様々な顔を見せるオーロラ姫に、フランス・バレエの粋を体現するミリアム・ウルド=ブラームは最もふさわしく感じられる。マチアス・エイマンも、どこか人生に満ち足りないものを感じて迷っている青年から、オーロラに恋してカラボスに打ち勝ち、オーロラの愛を掴む堂々とした姿への成長物語を、磨き抜かれたクラシック・テクニックを用いてドラマティックに演じ、ヌレエフの再来を思わせる。

単なる子ども向けのおとぎ話ではない、深遠なドラマ性を感じさせるのが、パリ・オペラ座バレエの『眠れる森の美女』。未だ日本でのテレビ放映もディスク化もされていない貴重な映像、目が眩むばかりのゴージャスなバレエの極美の世界にぜひ陶酔してほしい。

© christian Leiber /opera national de Paris

劇団☆新感線『髑髏城の七人』 Season風

劇団☆新感線『髑髏城の七人』 Season風

敵は関東髑髏党・鉄機兵二万。噴き上る火炎の嵐に刃を向けろ!
2011年版『髑髏城の七人』以降、<捨之介>と<天魔王>を別の役者が演じるパターンで上演してきた『髑髏城の七人』でしたが、『Season風』では2004年版の『アカドクロ』『アオドクロ』以来、13年ぶりに<捨之介>と<天魔王>を一人二役で演じるバージョンが復活!初心に返りつつ、さらに華やかに軽やかにグレードアップしたまた新たな『髑髏城の七人』が登場!!

◎2018年シッチェス国際映画祭「Noves Visions コンペティション部門」選出

維新派『アマハラ』

維新派『アマハラ』
【奈良公演】
上演日程:2016年10月14日(金)〜24日(月)
上演場所:奈良・平城宮跡
【台湾公演】
上演日時:2017年10月28日(土)〜29日(日)、11月4日(土)〜5日(日)
上演場所:Outdoor Grounds Weiwuying

[Story]
たそがれどき。なみうちぎわ。静かに佇む廃船。流木、缶、船板、スポンジ、漂流瓶。
少年は海が運んできたさまざまな漂流物を手に、旅への好奇心と想像力をふくらませ、この場所から海を越えて広がるアジアの島々に想いを募らせる。少年の想いは“海の道”へとつながっていく。

[Note]
本作品は20世紀三部作のアジア篇として上演した『台湾の、灰色の牛が背のびをしたとき』を再構成した作品である。新たな脚本や演出プランの構想中に主宰の松本雄吉が他界したことから、残されたノートや資料をもとに、メンバー全員で完成させた。初演でアジアの群島を造形した劇場は、本作では草原に浮かぶ巨大な“廃船”へと形を変えた。日本古来の時間の流れと深遠さが感じられる世界遺産・平城宮跡で、土地の記憶、時間の地層を掘り起こし、日本からフィリピン、インドネシアの多島海へと至る<海の道>を渡った若者たちの夢と挫折を多声的な表現で描いた。

この作品が、半世紀に渡り、野外劇の可能性に挑み続けた劇団の最終作となった。

(写真:井上 嘉和)

コメディ・フランセーズ in シネマ『シラノ・ド・ベルジュラック』

『シラノ・ド・ベルジュラック』

◆コメディ・フランセーズへようこそ!

2007年に権威あるモリエール賞で演出・美術・衣装など主要6部門受賞に輝き、パリ現地で大人気を博した、名優ドゥニ・ポダリデス演出版の『シラノ・ド・ベルジュラック』。今回上映するのは、コメディ・フランセーズでの2017年の再演を収録したもの。ラクロワの衣装や斬新な舞台装置で彩られたフランス最高峰の舞台を映画館のスクリーンで観劇する贅沢な体験。冒頭や幕間には演出家・主演男女優・舞台美術担当・小道具責任者のインタビューも充実。又、客席や楽屋、倉庫の様子も垣間見え、太陽王ルイ14世の命により1680年に設立された歴史あるフランス演劇の殿堂に足を踏み入れたような気分を堪能できる。

◆初演から120余年。本場の舞台で古典に触れる

1897年の初演以来、今日に至るまで世界各国で繰り返し上演され、映画化も多数。ハリウッドでは本戯曲を下敷きにしたロマンティック・コメディ『愛しのロクサーヌ』(1987)が生まれ、 当時フランス映画史上最高の製作費を費やした名優ジェラール・ドパルデュー主演の『シラノ・ド・ベルジュラック』(1990)はちょうど30年前の1991年4月にル・シネマで日本封切上映し大ヒットを記録。昨2020年はジェームズ・マカヴォイ主演の英国ナショナル・シアター版やケヴィン・クライン主演の米ブロードウェイ版が相次いで映画館上映され、本戯曲の誕生秘話を描く映画『シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!』も日本公開、いずれも好評を博した。

馴染み深い演目のようでいて、フランス演劇の本場コメディ・フランセーズ版の“シラノ”は未体験の方も多いのでは。シラノが自身の大鼻を様々な言葉で表現する長台詞が圧巻の第1幕に始まり、『ロミオとジュリエット』に比肩するバルコニー越しの愛の告白が有名な第3幕、普遍的で深遠な名台詞が詰まった第5幕(最終幕)と、見どころ満載。初演から120年以上を経て今なお愛される不朽の名作を、是非この機会にル・シネマのスクリーンで!

© Christophe Raynaud de Lage © Pathé Live