一口に「コンテンポラリーダンス」と言っても様々な表現方法があり、あまりメソッドについて語られたり実践されることは多くありません。このワークショップシリーズは、クルト・ヨースやピナ・バウシュなどが用いたコンテンポラリーダンスのためのメソッドを習得することによって、身体を動かすための動機を見つめ直し、それぞれの創作に生かしてもらうことを目的としています。
シリーズ第4回は、故ピナ・バウシュが率いたブッパタル舞踊団に日本人初のダンサーとして20年にわたり参加した市田京美さんと、同じくブッパタル舞踊団に所属し、ピナと共に創作活動を行ったThomas Duchatelet(トーマス・デュシャトレ)さんに講師を務めていただきます。
さらに音楽家のJean Paul Bredif(ジャン=ポール・ブレディフ)さんが加わり、生演奏でワークショップを牽引するとても贅沢なワークショップとなります。
”生”の音に導かれる身体、この機会にぜひ体験してみて下さい。
開催概要
コンテンポラリーダンスのためのメソッドワークショップシリーズ vol.4
市田京美+トーマス・デュシャトレ ダンスワークショップ with Sound
日時:
2018年
3月2日(金)18:00~21:00
3月3日(土)18:00~21:00
3月4日(日)14:00~17:00
※30分前から受付開始
定員:各日20名程度
※基本的にダンス経験は不問です。
※習熟度の関係で、3日間通しての受講をおすすめしております。
料金:1日のみ 3000円、3日通し8000円
アーティスト:市田京美+トーマス・デュシャトレ with ジャンポール・ブレディフ
クラス内容 ※各日とも
[前半]テクニカルクラス
ピナ・バウシュの恩師でもあるクルト・ヨーステクニック。
ラバンテクニックを基礎とし、型から入るのではなく身体の中から動きが生まれることを意識し、常に空間を感じながら自己の存在を知る。
呼吸の大切さ、上下左右反対のエネルギーを活かして、ムーヴメントに繋げる。
[後半]アトリエクラス
ピナ・バウシュ作品の中からの振り写し。
日常のジェスチャーやアメリカン・インディアンのボディランゲージを取り入れたシンプルな動き。
プロフィール
市田京美(いちだ・きょうみ)
大学卒業後、大阪市立中学校教師を1年勤めロンドンへ留学。
ロンドンのランバート・バレエ・スクールに2年間在籍後、ドイツのエッセンにある現フォルクヴァング芸術大学舞踊学科のダンスグループに4年半所属。
1982年ピナ・バウシュ率いる ヴッパタール舞踊団に入団。1998年退団後も2002年までゲスト出演。
それ以降はフランスに移り、トーマス・デュシャトレ・ダンスカンパニーにてバレエ・ミストレスとして活動。日本では2002年以降、定期的に東京・名古屋・神戸等でワークショップを開催。
Thomas Duchatelet(トーマス・デュシャトレ)
1988年よりピナ・バウシュ率いるヴッパタル舞踊団に参加し『パレルモ、パレルモ(Palermo. Palermo)』『マドリッド(Madrid)』をはじめ『春の祭典(the Rite of Spring)』『コンタクトホーフ(Kontaktoff)』『ヴィクトール(Viktor)』などの創作に携わる。
1995年、本国フランスのValenciennesに戻り、The Thomas Duchatelet Companyを設立。
2011年10月にKAVCで滞在制作作品『あした〔à demain〕』、2014年12月に神戸女学院大学第6回卒業公演にて新作『Crossfading』上演、2015年10月に欧州文化都市ベルギーのモンス市にて ”Crossfading” 再演。2017年2月 名古屋洋舞家協議会30周年記念公演として、名古屋市芸術創造センターにて ”Crossfading” を再演。
Jean Paul Bredif ジャン=ポール・ブレディフ(パーカッション、ギターetc)
フランス・ヴァランシエンヌ芸術院でクラリネット奏者を務め、特に1980年以降は、様々な芸術団体でのワークショップや音楽セミナー、芸術院や大学のトレーニングセンターなどで、パーカッション、ギター、ピアノをはじめ音の鳴るあらゆるものを使ってダンスをガイドする活動を始める。カロリン・カールソン、ジャン=クロード・ガロッタ等の作品に音楽で参加。日本では市田京美、トーマス・デュシャトレ・カンパニーにて活動。