「ナショナル・シアター・ライブ」の上映作品の中から1作品を取り上げ、作品についてあらゆる角度から読み解く講座を開講します。
第二弾は、劇作家ハロルド・ピンターの戯曲「誰もいない国」を取り上げ、全4回にわたり開催します。
映画と合わせて、お楽しみ下さい。
開催概要
《講座内容》
2018年8月1日(水) 第1回 ピンター劇の現実認識
『部屋』、『誕生日のパーティ』などの初期の作品を採り上げて、現実がこれらの作品でどのように捉えられているかを吟味する。
2018年8月8日(水) 第2回 ピンター劇の言葉
『管理人』や『昔の日々』の台詞を材料として、ピンター劇の言葉が従来のリアリズム劇の言葉とどのように異なっているかを検討する。
2018年8月15日(水) 第3回 集大成としての『誰もいない国』
『誰もいない国』の現実認識と言葉の両方を吟味する。この劇の中心人物二人は詩人ということになっており、ピンターは言葉の使い方について種々の実験を試みている。
第4回 『誰もいない国』映画鑑賞会
※8月11日(土)~8月24日(金)の上映期間内で、ご都合の良い日にご鑑賞いただけます。
料金:一般7500円/かぶっクラブ6000円※映画鑑賞料含む
定員:15名
※お支払いは、初回受講時にてお支払い頂きます。(現金のみとなりますのでご了承下さい。)
※受講開始の一週間程前に詳細をお送りいたします。内容をご確認の上お越しください。
講師プロフィール
喜志哲雄(京都大学名誉教授)
京都大学教授を経て、現在は名誉教授。英米演劇専攻。著書に『劇場のシェイクスピア』、『シェイクスピアのたくらみ』、Shakespeare in Japan, 『喜劇の手法』、『英米演劇入門』、『ミュージカルが《最高》であった頃』、『劇作家ハロルド・ピンター』など。訳書に『ハロルド・ピンター全集』全3巻、『ハロルド・ピンター』全3巻など。なお、訳出した『誰もいない国』が11月に新国立劇場で上演される予定。
映画上映情報
ナショナル・シアター・ライブ 「誰もいない国」
期間:2018年8月18日(土) – 8月24日(金)
© Johan Persson