化学反応で印刷できる!?
不思議な版画技法・リトグラフを制作してみませんか?
版画技法のひとつであるリトグラフは、石などの平らな面に絵を描いて版面とすることから石版画や平版画と呼ばれています。版面に化学反応を起こし、水と油の反発作用を利用して印刷する不思議な技法です。
今回のワークショップでは、美術家/石版画家の衣川泰典さんを講師に迎え、リトグラフとはどのような技法なのかを解説していただきます。また、コーラやチョコレート、アルミホイルなどの身近な道具を使って「キッチンリトグラフ」の制作方法も学びます。キッチンからはじまる作品づくりに挑戦してみましょう!
なお、ワークショップで制作した作品は、神戸アートビレッジセンターで展示します。
「はじまりのみかた」とは
文化活動の入口となる様々な事柄に着目し、「体感する」「思考する」「探求する」「創造する」をキーワードに、幅広いジャンルを横断しながら内容を構成した企画です。シリーズを通した受講によって、参加者が文化芸術に親しみ、また自身の生活の中に文化的な視野を育むきっかけとなるような講座を目指します。
開催概要
◎ワークショップ
はじまりのみかた vol.8「キッチン版画倶楽部!魔法のようなリトグラフ」
日 時|2021年9月25日(土)14:00−17:00
会 場|1F・KAVCギャラリー
対 象|小学校3年生〜大人まで
定 員|15名→20名
参加費|一般1,500円、かぶっクラブ会員1,200円
持ち物|汚れても良い服またはエプロン
※完成作品のお渡しは展覧会終了後の10月中旬頃となります。
※新型コロナウイルス感染症の影響により、開催内容に変更が生じる場合があります。あらかじめご了承ください。
◎展覧会
「キッチン版画倶楽部!魔法のようなリトグラフ」成果作品展
会期|9月26日(日)−10月2日(土)
時間|10:00−20:00 ※火曜日休館、初日15:00から、最終日15:00まで
会場|1F・KAVCギャラリー
出展|衣川泰典とキッチン版画倶楽部
講師プロフィール
衣川泰典(きぬかわ やすのり)
美術家/石版画家、京都市在住。石版画(リトグラフ)を出発点に、同一視点で収集したモチーフを配置し、イメージの連結・連想が拡張する大型コラージュへと展開。絵画、版画、オブジェクトなどを制作。近年、取り組んでいる石版画作品に「小石のリトグラフ」と名付けたシリーズがある。天然石灰岩を採集、裁断・研磨した石灰岩を版とし、印刷する作品である。自然との遭遇や石の持つ時間を視覚化している。独自の方法で物質とイメージを往還する作品を制作している。主な展覧会に2019年「Lighter but Heavier」(KOBE STUDIO Y3/神戸)、「Stone Letter Project#3 石版工房 Site-specific Lithography」(京都場/京都)、2021年「蒐集されたページ」(MATSUO MEGUMI +VOICE GALLERY pfs/w /京都)など。
◎ワークショップの様子
「不思議な“キッチン・リトグラフ”」(伊丹市立美術館 / 2019年)