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KAVC FLAG COMPANY 2019-2020 コトリ会議「セミの空の空」

2019年11月15日(金)

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「KAVC FLAG COMPANY2019-2020」公演第四弾!
寓話的設定と、軽妙で詩情のあるセリフ。音に集中させる演出は必見。

舞台芸術プログラムディレクター・ウォーリー木下氏がセレクトした、関西を拠点に意欲的な作品を発表している7つの劇団による公演を一年を通してお送りするプログラム「KAVC FLAG COMPANY 2019-2020」。
第四弾公演は、コトリ会議。OMS戯曲賞佳作を受賞した『あ、カッコンの竹』にあるSF的な要素を抑えつつ、人と人の関係性を戯曲により深く書き込み、創作した作品を上演!

作品について  -コトリ会議・山本正典より|
いっとき、公共広告機構のCMで流れていたものです。スクランブル交差点をたくさんの人が行き交う中で、背広を着た大人同士が肩をぶつける、片方の大人は足を止めて、ムッとした表情で振り向くんです。すると、肩をぶつけたもう片方の大人も足を止めていて、こちらに向かって「ごめんね」とジェスチャーする。そうなるとムッとしていた大人も表情を崩して会釈する、えぃしーー、というやつなんですが、皆さんご存知ですか?僕もうテレビはあれだけを流してくださればそれだけでいいんでなかろかというくらい感動したCMなんです。なんでずっと流さないんだろう。テレビがやってくれないなら演劇でやれるかな。交差点で大人達は肩をぶつける、謝る、それぞれの生活へ、またぶつける、謝る、それぞれの生活へ、2時間弱繰り返す。え、すごく面白い演劇なんだけどいや違うくて、他人を、1人の誇りを持った人間として見ているのか私はあなたは、スクランブル交差点で、満員電車で、ということなんだけどな。「人」という漢字は支え合って出来ている、というのは分かってるんです、じゃあ人は人のどの部分を使って他人と支え合うのかな。分かんないよね。分かんない時は演劇を使おう。えぃしーー

開催概要

KAVC FLAG COMPANY 2019-2020 コトリ会議「セミの空の空」

会場:神戸アートビレッジセンター KAVC ホール

公演日:2019年11月15日(金) ~11月18日 (月)
11月15日(金)15:30/19:30
11月16日(土)11:30/19:30 ★
11月17日(日)11:30/15:30
11月18日(月)15:30
※受付開始は開演の 45 分前、開場は開演の 30 分前
※未就学児童はご入場いただけません。

★11 月 16 日(土)19:30アフタートークあり
ゲスト:柴幸男(劇作家・演出家・ままごと主宰)

チケット(全席自由席):
一般 前売2,700円(一般当日3,000円)
22歳以下2,000円
高校生以下1,000円
近畿2府4県以外割700円

プロフィール

コトリ会議(ことり かいぎ)
2007年結成。SFやサスペンスなど寓話的な設定を用いることで、現代社会における弱者の問題を隠しつつ滲み出る戯曲と、笑えて軽妙で詩情のあるセリフによって、音に集中させる、テンポとボリュームを操る演出を得意とする。シアトリカル應典院演劇祭「space×drama2010」優秀劇団を受賞。2016年に地方3劇団協働でおこなった「対ゲキツアー」以降、ツアー公演を主にした本公演、イベント的な小規模公演、演劇祭に参加する際の神出鬼没な小作品など規模によって変幻自在な活動をしている。作家・山本正典の受賞歴として、2018年に第9回せんがわ劇場演劇コンクール劇作家賞、第25回OMS戯曲賞佳作を受賞。 http://kotorikaigi.com

劇団コメント|
劇団員の半分は兵庫県民なので参加できることを喜んでいます。 「音で楽しむ演劇」「耳を澄まして観る作品」と評されることが多く、2019年2月に行った初めての福岡公演での現代劇でも同様に評価していただけたので、それを踏まえて、自信を持って人と人がつくり出す機微を描いていこうと思います。そして神戸を皮切りに東京公演と、1~2都市のツアーを予定していますので、神戸から始まる作品を全国に伝えていきます。

KAVC FLAG COMPANYとは

舞台芸術分野におけるKAVCの年間プログラムとして、2019年より新たに始める舞台芸術セレクション。アーティストと劇場が協働して多様な舞台表現を生む”創る劇場”を目指し、その基盤をつくるべく本企画を始動します。
初年度となる今回は、舞台芸術プログラムディレクターのウォーリー木下氏がセレクトした、関西を拠点に意欲的な作品を発表している7つの劇団の演劇公演を一年を通しておおくりします。合わせて、批評やトーク、ワークショップなどの関連企画も開催。各劇団の作品を様々な角度から堪能していただけます。
どの劇団も今観ておきたい気鋭の劇団ばかり。一口に”演劇”と言ってもその作品や表現方法は多種多様だと実感していただけるラインナップです。この機会にぜひお気に入りの劇団を見つけてみてください。
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