ART LEAP 2020 一次審査通過者決定!
一次審査を通過した7組の作家によるプレゼンテーションを、ライブ配信にて一般公開します
2018年から始まった神戸アートビレッジセンター(KAVC)美術事業公募プログラム「ART LEAP」。
30代から40代の芸術家を対象に、自身の活動で経験を積んだ作家の新たな表現の創造と意欲的な挑戦の場となることを期待し開催がスタートしました。
第3回目の開催となる2020年はキュレーターの服部浩之氏を審査員に迎え選考を行なっており、一次選考の結果、7組の作家が審査を通過しました。
最終選考会となる公開プレゼンテーションでは、作家自らが展覧会の構想や自身の作品について広く一般に向けてプレゼンテーションを行います。その後、服部氏による最終選考を経て選出された1名(組)は2021年2月〜3月に当センターにて個展を開催します。7組の精鋭たちによる熱いプレゼンテーションにぜひご注目ください。
開催概要
ART LEAP 2020「展覧会プラン公開プレゼンテーション(出展作家最終選考会)」
配信日時:2020年7月19日(日)14:00〜(17:00終了予定)
※プレゼンテーション内容の録音や画面録画はご遠慮ください。
※アーカイブ視聴はできません。予めご了承ください。
※オンラインのみでの開催です(会場でのご参加はできません)
〈一次審査通過者〉
※敬称略/エントリー順
※プレゼンテーションの順番は、当日配信開始後にお知らせします。
山下裕美子(やました ゆみこ)
蓮沼昌宏(はすぬま まさひろ)
山本篤(やまもと あつし)
渡邉朋也(わたなべ ともや)
毒山凡太朗(どくやま ぼんたろう)
ARCHIVES PAY(アーカイブス ペイ)
Auto-community Archivists(オートコミュニティ アーキビスツ)
審査員プロフィール
服部浩之(はっとりひろゆき)
キュレーター/秋田公立美術大学大学院准教授、アートラボあいちディレクター
1978年生まれ、名古屋・秋田拠点。早稲田大学大学院修了(建築学)。2016年1月まで青森公立大学国際芸術センター青森[ACAC]学芸員。アジア圏を中心に、展覧会やプロジェクト、リサーチ活動を展開。近年の共同企画に、十和田奥入瀬芸術祭(2013年)、「Media/Art Kitchen」(ジャカルタ、クアラルンプール、マニラ、バンコク、青森、2013年-2014年)、あいちトリエンナーレ2016、アッセンブリッジ・ナゴヤ(2016年-)、「ESCAPE from the SEA」(マレーシア国立美術館、Art Printing Works、2017年)、「近くへの遠回り」(ウィフレド・ラム現代美術センター、2018年)などがある。第58回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」(2019年)キュレーター。
〈審査員コメント〉
30~40代のアーティストを対象とした公募、稀有な試みだと思います。年齢を重ねるほど、制作の手法は確立し熟練していくものですが、反比例するように獲得した表現法を打ち破ることは難しくなっていくでしょう。この機会が、自身の制作を見つめ直し、なにか未知の表現を試みる新たな挑戦の場となってほしいと願います。アートセンターは、まだ見ぬ作品や活動を生み出していく場です。これまで築いた実績などに囚われない、実験的な提案を楽しみにしています。
〈一次審査通過者プロフィール〉※敬称略/エントリー順
山下裕美子(やましたゆみこ)
1982年生まれ。制作工程で紙や布を使用することで、薄い皮膜のような磁器の作品を制作している。燃え尽きたはずの紙や布の痕跡、重量を可能な限り削ぎ落とすことで浮かび上がるミニマムな物質感に興味を持ち、物体でありながら空間や時間を前景化させる作品を探求している。
http://y-yumiko.p2.weblife.me/
蓮沼昌宏(はすぬままさひろ)
1981年東京都生まれ。2010年東京芸術大学大学院美術解剖学研究室にて自画像をテーマに博士号を取得。2016年文化庁海外派遣研修制度でドイツフィルムミュージアム。近年の展覧会に2015年「越後妻有アートトリエンナーレ」新潟。2019年「数えることによって獲得するもの」gallery N、愛知。2020年個展「物語の、準備に、備える。」富山県美術館がある。現在、愛知県を拠点に活動。
https://www.hasunuma-masahiro.com/
山本篤(やまもとあつし)
1980年東京生まれ 多摩美術大学絵画学科油画専攻
映像・パフォーマンスを中心に活動している。
主な展覧会に 2020年「祈りのフォーム」(Art Center Ongoing)、2018年「どう生きるか#2六本木にて」(ShugoArts)、2017年「MAM screen #7」(森美術館)、「奥能登口伝資料館」(奥能登国際芸術祭)、2016年「国立奥多摩映画館」(国立奥多摩美術館)がある。
https://atsushiyamamoto.com/
渡邉朋也(わたなべともや)
メディアテクノロジーをベースに、インスタレーション、映像作品、ダジャレ、エッセイなどを制作する。主なグループ展に「transmediale 2014」(2014年/ドイツ・ベルリン)、「のせでんアートライン2019」(2019年/兵庫+大阪)。主な個展に「信頼と実績」(2017年/京都)。著書に「SEIKO MIKAMI-三上晴子 記憶と記録」(2019年/NTT出版/馬定延との共編著)がある。
www.watanabetomoya.com
毒山凡太朗(どくやまぼんたろう)
1984年福島県生まれ、東京拠点
主な個展
2020「SAKURA」LEESAYA(東京)
2019「東京計画2019 vol.1:RENT TOKYO」gallery α M(東京)
2018「Public archive」青山目黒(東京)
主なグループ展
2019「あいちトリエンナーレ2019:情の時代」四間道・円頓寺エリア(愛知)
2019「六本木クロッシング 2019:つないでみる」森美術館(東京)
http://dokuyama.jp/
ARCHIVES PAY(アーカイブス ペイ)
記録にまつわる作業を主な活動とする集団。「事は現場で起きている」を軸とし、記録を作る・使うの2つのラインでプロジェクトを進め、現代における現場の多様性を探る。固定メンバー以外はプロジェクトごとに集められ、各々の思考とテクニックを共有し協働することを目的として活動している。アーティストである荒木優光が2015年の京都にて発足、現在に至る。
https://archives-pay.tumblr.com
Auto-community Archivists(オートコミュニティ アーキビスツ)
2017年結成。人々が生まれながらに属しているコミュニティ(≒家族、地域や団体など)の在り方を可視化するべく、集ったメンバー(美術作家、写真家、社会学者、編集者、デザイナー、批評家など)がそれぞれの手法・技術を用いて記憶の断片を記録、収集し、アーカイブを試みるアーティスト・コレクティブ。
auto-community-archivists.com