05劇団不労社
撮影:松田ミネタカ
第七回公演
『BLOW & JOB』
2021年3月12日(金)~14日(日)に予定しておりました
KAVC FLAG COMPANY 2020-2021 劇団不労社第七回公演 『BLOW & JOB』につきまして、新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑み、上演を延期することといたしました。
この度、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大状況及び緊急事態宣言の期間延長を受け、2021年3月12日(金)~14日(日)に神戸アートビレッジセンターにて上演を予定しておりました第七回公演『BLOW & JOB』を延期する事といたしました。
細心の注意を払いながら公演準備を進め、制作を続ける可能性や方法を探ってきましたが、依然として衛生的・社会的リスクが高い中で、続行に伴い出演者やスタッフ・劇場関係者、そして観客の皆様を多少なりともその危険に晒してしまう事、また緊急事態宣言下では稽古を含めた創作環境に制約が多く、十分な作品のクオリティを担保できる状況にない事を最終の判断基準として、再三の協議の結果、このタイミングでの公演実施を断念する運びとなりました。当公演の延期時期や公演形態などは追ってご案内させていただきますので、しばしお待ちください。
劇団として昨年6月の公演に続き2度目の公演延期となり、共同で制作を行う関係者の皆様、新作を楽しみにして頂いている観客の皆様に対し、心苦しい気持ちでいっぱいではありますが、どうかご理解賜りますようお願い申し上げます。
我々としても制作を続行し作品を世に届けたい気持ちと、この状況下で公演を決行する事により想定されるあらゆるリスクへの不安との間で揺れ動き、悩み抜いた末に、状況が好転してより万全の創作・上演環境が整う未来の可能性に賭けて延期の判断を下しました。
日に日に情勢が変わる未曾有の状況下で、この決定の良し悪しは現時点では判断不可能ですが、今我々に出来ることを一つずつ積み重ね、後に振り返った時に前向きな判断だったと思えるよう今後も精力的に活動して参ります。
現在、劇団不労社としては2021年7月にAI・HALL(伊丹市立演劇ホール)にて「令和3年度 次世代応援企画break a leg」の枠組みで、昨年より延期となった新作『畜生たちの楽園』の上演を予定しております。最大限の感染対策を講じた上でより良い作品をお届けすべく、次の公演に向けて邁進して参りますので、今後とも劇団不労社をどうぞよろしくお願い申し上げます。
劇団不労社 代表
西田悠哉
笑いと怖さの両刀で攻める、グロテスクな社会の鏡。
公共電波での取り扱いは難しい、ラディカルな題材や描写を取り上げやすいのが、舞台芸術の一つの特権。しかし昨今は「コンプライアンス」なんて言葉が横行し、すっかり演劇も大人しくなったもんだ……と嘆いてた所に、怖いもの知らずな集団が久方ぶりに登場した。過激な差別ネタも暴力描写も遠慮なし。観ていて何ともザワザワするのは、決して悪趣味だからではなく「でも社会って、本当はこんなもんでしょう?」と、鏡を突きつけられる気分となるからだ。笑いながら現実のグロテスクさを直視する、その覚悟がある者は不労社の門をくぐれ!
text by 吉永 美和子