KAVC全館を使った
美術・演劇・ダンス・音楽の体感型アートフェスティバル
「孤独の島」(山崎健吾、平雛子)
「ルール」というテーマによって発想、創作された作品。
「ルール」→「決まりごと/制約」人々を縛るもの。
反面、無秩序な状態で間違いが起こらない様、大多数の利益の為に創られたもの。
縛られる反面、賢く使えばこちらの利益になるもの。
作品中「ルール」に縛られた人々があって、一見集団を形成しているが、結局のところそれぞれが「孤独」である。
「孤独」から発想する「拒絶」や「孤立」などのネガティブな面、その反面、面倒な「制約」や「しがらみ」から解放された「自由」などポジティブな面。
否定的、肯定的、双方の視点から「孤独」を捉え、「様々な孤独で形成された島」の中で展開される「ルール」や「孤独模様」を描いた作品。
「React」(平雛子、本城祐哉)
創作において作り手は常にその場の全てへ反応する(react)ことを求められる。用いる楽曲、ダンサーの顔面、身体、突然の思いつき、その瞬間にある自分の中の哲学、そのとき美しいと思うもの、自らの内外にあるもの全てへの反応が創造力になる。
今作はその反応することのみに全力を注いで作ってみた。結果、タイトルもテーマもストーリーもないし思いつかないという事態になってしまったが、それよりもその創作プロセスに芸術家としてのプライドと美しさを感じたため、そのままタイトルにしてみた。
平雛子
ダンス歴19年、神戸女学院大学舞踊専攻にて、島崎徹の元で学び、コンテンポラリーダンスをメインに国内外で活動中。卒業後は蔡暁強ダンスアシスタントを務める。台湾、ベトナム、韓国のプロジェクトに参加、即興ベースのパフォーマンスを企画、または自身の作品を招聘作品として披露する。今後コンテンポラリーダンスを日本に広めるため、日本の舞踊を海外へと広げるため神戸を中心に活動中。山崎健吾
10代後半よりジャズダンス、クラシックバレエ、コンテンポラリーダンスを学び、ダンサーとして多数のバレエ団やダンス作品へ出演。日本 / ドイツ / カナダで踊った後、関西を拠点に活動し、大植真太郎、辻本知彦、Co.山田うん、蔡暁強などの作品へ出演。 ピラティスの体幹、バレエをベースとしたしなやかでダイナミックな動き、フロアワークや他者とのコンタクトワークなどを織り混ぜ、様々な作品を踊り、創作する。本城祐哉
兵庫県立宝塚北高等学校演劇科28回生 4才からクラシックバレエ、6才からジャズダンスとタップダンス、12才から市民ミュージカルなどにも出演、18才でコンテンポラリーダンスを始める。 2015年 スカラシップ100%でJoffrey Ballet School jazz&contemporary summer intensive に参加 2016年には、世界的ダンサー・島崎徹氏の作品に参加し、台湾や横浜で上演を行う。 2017年、京都、大阪などを拠点に活動する、せんだい戯曲賞受賞作家藤井颯太郎率いるアーティスト集団、幻灯劇場に入団。以降、俳優やダンサー、振付師として国内外多数の作品に参加。現在、近畿地方の外からも振付依頼が来るなど、ダンサーとしてだけでなく振付師としても活躍中。